AUTLA(あうとら)とは

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「AUTLA(あうとら)」は、全体構造を考えながら文章を書くことができるアウトラインプロセッサです。

アウトラインプロセッサとは、文章の章立てや箇条書きしたプロットなどをグラフィカル(主にツリー状)に表示し、長文の構造を管理しながら文章を書いていくためのエディタソフトです。

フリーソフトやシェアウェアには他にもたくさんのアウトラインプロセッサがあります。それらは非常にコンパクトなものから多機能なものまで様々です。「AUTLA(あうとら)」は、そのなかでも「文章を書くこと」に目的を絞って開発されました。そのためスケジュール管理やレイアウトなどの便利機能はありませんが、プロットをまとめたり、推敲しながら文章を再構成したり、議事録のような速記で文書を書くための機能が充実しています。

また、HTML出力機能がありますので、論文などをHTML形式で発表する時に便利です。

従来のアウトラインプロセッサが苦手とする機能の一つに、印刷機能があります。「AUTLA(あうとら)」には強力な印刷機能があります。階層ごとにインデントされた、見やすいレイアウトで印刷することが可能です。またフォントなどの変更をリアルタイムに表示できるプレビュー機能も搭載しています。このため、「AUTLA(あうとら)」で作られた文書は、ワープロソフトなどで整形し直すことなく印刷して利用することができます。

画面レイアウトも、使いやすさを第一に考えてデザインしました。ノートパソコンから大画面まであらゆる環境で使いやすいよう配慮しました。オンラインソフトと言えば、デザインが似たり寄ったりということが多いですが、「AUTLA(あうとら)」はボタンのアイコンからタブの色まで、見やすくかつ斬新なデザインです。

世間での評価

AUTLA(あうとら)が登場した当初は現在ほどアウトランプロセッサがなく、AUTLA(あうとら)のリリース時にはかなりの評価をいただきました。リリースから3年で50を越える雑誌で紹介/収録され、雑誌とのコラボで限定バージョンをリリース(「月刊ビジネスSPA! e+B」)することもありました。

その後アウトランプロセッサブームとも言うべき乱立の時代を迎えましたが、その中でもAUTLA(あうとら)はWindows用日本語アウトラインプロセッサのスタンダードの一角を担っていたと自負しています。現在はそのアウトラインプロセッサの乱立状態も収束し、ほとんどのソフトが開発を停止ているようです。AUTLA(あうとら)は90年代末~21世紀初頭のアウトラインプロセッサブームを経験しながら現在でも開発を継続している数少ないアウトラインプロセッサです。

当時の参考資料