現在は、これをDelphi2009に移行するのが第一の課題、そしてLazarus互換にするのが第二の課題です。
Delphi2009に移行する目的はUnicode化です。Lazarus互換にする目的はLinuxなど他のOS用にコンパイルできるようにするためです。
Delphi2009は仕事で使っていることもあり、Delphi7との違いは概ね理解してはいるのですが、やはり業務アプリで使用しない細かなコンポーネント類についてはよくわかっていないことが最近わかってきました。
AUTLA(あうとら)では標準でないコンポーネントを多数使用しているのですが、これがDelphi2009への移行にとって大きな障害となります。主なものとしてはToolbar97とTEditorです。
Toolbar97は標準の野暮ったい標準ToolbarをOffice97風にするためのコンポーネントで、かなり出来が良いためずっと使っていましたが、そもそもOffice97風が今となっては古いこと、ツールバーがドッキング式であるメリットが本当にあるのか疑問、というのがあり何度かやめようと思っていました。さらにDelphi2009でもLazarusでも使えないため、標準ToolbarもしくはActionToolbarにしようと考えています。ただしActionToolbarはLazarusにはないようなのでそうなると標準Toolbarかなあ。
TEditorはDelphi2009に対応していませんが、ソースがあるため自力でやりかけていたら、MarbleCLAYのMaeさんがUnicode版のパッチを提供していることを知りました。その後はDEKOさんがメンテナンスをしていらっしゃるようで、一応Delphi2009では使える状況。ただし、やってみたらいろいろと問題がありました。いずれにしてもLazarusでの使用は困難で、できたとしてもWindowsでしか動作しないでしょう。そういうわけで、エディターコンポーネントは自力で書くかSynEditかになるでしょう。自力で書くのはしんどいので今のところSynEditで行く予定です。
まずDelphi7上でレガシーコンポーネントを廃止してからDelphi2009へ移行という手順になるのでしばらくはDelphi7のソースを弄ります。