そういうわけでAUTLA(あうとら)のソースコードはDelphi2009でもコンパイルが通るようになりました。手元では一応動作していますが、まだお見せできる状態ではありません。肝心のエディタ部についてはTEditorのUnicode版になっているのですが、ここはリリースまでには変更する予定です。
そういうわけでAUTLA(あうとら)のソースコードはDelphi2009でもコンパイルが通るようになりました。手元では一応動作していますが、まだお見せできる状態ではありません。肝心のエディタ部についてはTEditorのUnicode版になっているのですが、ここはリリースまでには変更する予定です。
現在は、これをDelphi2009に移行するのが第一の課題、そしてLazarus互換にするのが第二の課題です。
Delphi2009に移行する目的はUnicode化です。Lazarus互換にする目的はLinuxなど他のOS用にコンパイルできるようにするためです。
ユニコード版は基本的には1.3と同等の機能を持ちますが、諸事情によりいくつかの機能削減を予定しています。
●ツールバーのドッキング機能を廃止
ツールバーのドッキング機能を廃止し、ツールバーはメインウインドウに固定させるようにする予定です。理由は 1)ドッキング機能がAUTLA(あうとら)初期バージョンの時代には一般的でしたが最近はあまりみられないこと、2)この機能のサポートためにメンテナンスが複雑になるため、などです。
●エディタ部のオプションや細かな挙動の変更
エディタ部は全面的に書き直しになるため、かなり変わります。
●ファイル形式の変更
ユニコード版AUTLA(あうとら)のファイルは旧版AUTLA(あうとら)では開けません。
なお公開時期は未定です。よろしくお願いします。
成功したものもあれば挫折したものもあります。
成功したもの
- 前回懸念していた通り、OpenCVはデフォルトでは画像を24Bitで読み込むようです。これを48Bitで読み込み、24Bitに減色してプレビューするようにしました。これによって画像処理そのものは48Bitで行なえるため、劣化が最小限に抑えられます。
- プレビューのスケールが等倍だったのを可変にしました。これもQtにやらせるとかなり重いのですがOpenCVでやったら楽勝でした。
挫折したもの
- dcrawからの読み込みに時間がかかるためファイルを経由せずに標準出力から受けとるようにしてみましたが速度は変わりませんでした。ファイル経由の方がいろいろと楽なので元に戻しました。
- 描画をOpenGLにしようとしましたが、まだいまいちQOpenGLを理解していないので一旦やめました。そのうち再チャレンジします。
- 当初OpenCVのWindows用バイナリ(VS2010用)を使用していて、しばらくはこれで問題なかったのですが、いろんな関数を使っていく過程でリンクエラーが発生するようになりました。コンパイラはMinGWなので、MinGWでOpenCVをコンパイルしなおしたのですがそれでもうまくいかず…。というわけで一旦Linux上での作業に変更しました。
dcrawを使ってみる
dcrawはバイナリ(exeなど)やフロントエンド込み(UFRaw)などで配布されていますが、それらは常に最新版とは限りません。というか一年前だったりするので最新製品には対応していません。やはりdcraw.cが更新されたら(もしくはdcraw.cの更新より早く)すぐに使えるようにしたいということで、dcrawをコンパイルしてみました。
ビルド環境の構築(Windows)
おそらくLinuxでは簡単だと思われるので、Windowsでのビルド環境のメモ。